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​HEROES

【作業仮設】
戦隊とは先鋭化した“群れ”ではないだろうか。
世界の中で、個体の多くは群れを作り、生態圏を生み出し、世代を繰り返す。
戦隊も同じ。群れ、取り込み、世代を繰り返す。
【群れ】
鳥は群れる。群れて雁行する。先頭の鳥が圧力を引き受け、疲れれば交代する。そうすることで、鳥は飛行の負担を減らす。
草食動物も群れる。より食物を効率的に探索し、襲われる危険を減らすため。
植物でさえも群れる。同じ土壌に、多数の植物が噴き出す。森林には、身長と日照度の違いに応じて多数の植物がレイヤーをなしている。
菌糸類は、存在そのものが群生。とうめいな子実体を、根から芽吹かせる。
群れは生存のためある。動植菌の生存戦略。死を克服する。
それはサヴァイヴの手段である。
【人間の生存・死の克服】
人にとっての死は無数にある。時に、生と死の価値観は逆転する。私たちは個体の死を無視するわけにはいかない。
ヒトが克服する死は、個体の生存、群れの生存にとどまらない。
それは人によって無数に分かれる。
【戦隊】
色に絡みついたイメージを、私たちは保持している。
それを引き継ぐこと。
たとえば、手元の辞書を手繰ってみる。赤の、Redの項目。無数の意味がそこに描かれている。キリストから、マクベス、古代ローマの皇帝から、ナポレオンまで。
私たちはそうしたイメージの切っ先に立ちつつ、そうしたイメージを克服していく。私が選び取った規範は、私の生存を助けるためであり、私にイメージを押し付けさせるためではない。
あるものを選び、引き受け、同時に克服していく。
それが色を選ぶ意味のように思えた。

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